始まりは、1枚の絵画だった。

 少し前、高校時代の友人がギャラリーに絵を出すとのことで、見に行ってきました。
 数名の方々の合同でやっていたものですが、それぞれに全く違う魅力のあるもので、投票にはかなり迷ってしまいしました。
 友人の絵は、色の雰囲気がとても柔らかで温かみがありました。
 作品のファイルには、私の知らない大学時代の絵。
 その中の1つがとても幻想的で、これを表紙にして作品を書いてみたいな、と本気で思えるものでした。
 
 小説を書く際、絵を入れてもらうならこんな感じ、というイメージはありますが、絵を見た瞬間、これで作品が書けそうだと思うのはあまりなかったので、衝撃でした。

 絵を見るのって、大事だなぁ。改めてそう思って、ギャラリーの案内をいくつか持って帰りました。

 中でも気に入ったのが、街井健一さんの絵。HPでも見ました、幻想的な風景や色合いが好みだったので、神戸の絵画展に行ってきました。

 やっぱりとても素敵で、イメージが膨らむなぁ、と思いました。
 このところ、風景写真がお気に入りで、家の壁を森か海で埋め尽くしてしまいたい、とか夢想していましたが(本棚に阻まれて壁のスペースそんなにないけど)、絵に囲まれるのもやっぱり捨てがたいですね。
 

 そうして、幻想に浸った後は……。

 中華街へGOですよ!
 え、そっちがメインだろうって? 違いますよ、ついでですよ。すぐ近くだったんです。
 まぁ、滞在時間は中華街のが長かった……ような気もしますが。

 広場には干支の石像が並んでいましたが、よく数えると13体。
 何が多いのか確かめてみると……えーと、タヌキ?
 違う、パンダだ。
 なるほど、中国だから?

 元々寄るつもりなかったから、中華街のこと全然調べてなかったのです。だからこその、おもしろい発見。

 よく見ると、自動販売機にもパンダさんが……。


 私の通っている有栖川有栖創作塾の課題で、少し前に元町の中華街を舞台にしたファンタジーを書いていた人がいたので、ほほう、ここが……と小説の空気に浸りながら歩きました。
 残念ながら、しゃべるブタさんには逢えませんでしたが。

 中華街は、おいしい屋台やお店が沢山ある誘惑の地でもありますが、妄想の地でもあります。
 小さなチャイナドレスとか、カンフー服とか、パンダの着ぐるみパジャマとか……甥や姪に着せてやりたい!
 子供服って、可愛いすぎる。

 それに打ち勝った私に(ただお金がなかっただけ)次なる誘惑が。

 プロフィール写真のパンダちゃんです。

 置物に見えますが、実は箸置き。
 差し出した足に、そっと乗っけてあげる模様。
 めっちゃプリティ!
 よく見えないかもですが、ほっぺた赤いんですよ〜。
 お腹見せて寝転んでいるのもあって、それもすごく可愛かった。そして、箸置きとしてはその方が使いやすいはず。

 だけど……。

 「さぁ置いてください」とばかりに服従のポーズを見せる愛らしさよりも、可愛く見せながらも「置けるもんなら置いてみな」とばかりに片足を差し出すこの子にノックダウンされたのでした。

 そして、こうしてブログのプロフィールにおさまることに。

 この画像はつまり、元をただせば友人が描いた絵画に始まるわけなのでした。