蛍鑑賞。

 先日、蛍を見にいってきました。
 滋賀県の、端の方まで。

 養殖ではなく、天然の蛍が見られるところです。
 天気が悪いので少し心配だったものの、マイクロバスで案内してくれるツアーを申し込んでいたので、ちゃんと見ることができました。

 雨が降ったり風が強かったりすると、蛍って飛ばないみたいですね。
 片道2時間以上かけていったので、乱舞といわないまでも飛んでる蛍が見たい!
 その願いが叶ったのか、ひらひらと舞う姿が見えました。
 蛍って、意外と高くまで飛ぶんですねぇ。
 ガイドさんから蛍の豆知識も入手。楽しい旅でした。
 
 結構有名なところなのですが、時期をずらしたせいか天気のせいか、ほとんど人がいなくてゆっくり見れたのもよかったです。

 いいなぁ蛍。来年も行きたいなぁ。

 ちなみに行きの電車で宮本輝の「蛍川」を読んでいたのですが、やっぱりそこまでの光景は中々見れんのでしょうな。
 生涯に一度、見れるかってものですものね。

 銀蔵爺ちゃん、私も連れてって欲しいちゃ。

 けど蛍がいっせいにまとわりついてきたら、ちょっと怖いだろうな。
 

 『微生物の屍のように』『はかりしれない沈黙と死臭を孕んで』おるそうですからな。
 
 蛍を見て死と命を感じるのは、私だけではないようですよ。
 綺麗だけど、冷たい光がそう思わせるのでしょうか。

 
 ちなみに、蛍を写真に撮るのってとても難しいんですよね。
 残すことのできない光景の儚さよ……。
 
 それでも残しておきたいと思うのが人の心というものです。
 写真集が欲しくなりました。