そう、ここは戦場なのだ。

 9月4日。「OTODAMA’10 音泉魂」に行ってまいりました。

 ただでさえ弱りきっている青谷は、熱中症対策のために日傘(会場内はほぼ使えないけど)と、大量の飲み物を持参。
 2リットルのお茶、スポーツドリンクをそれぞれ凍らせ、500のペットボトルを3本。
 そのうち1つは移動中に読むつもりで溶かしておく。

 そうして参戦したわけなのですが……10半頃(色々あって遅れました)。我々はシートの上に場所とりをする。
 少し休んだのち、物販に並ぶ。
 お目当てのTHE BACK HORNは意外とすいてました。喜んでいいのか、哀しんでいいのか。
 しかし、ビーチタオルをどうするか悩んでいるうちに、目の前で完売。
 後悔先に立たずとはこのことです。
 
 そして今度はオフィシャルグッズに並びます。
 フェスはもちろん始まっているので、遠くに音楽を聴きながら意識も遠く……なっちゃ駄目だ!
 これももう、自分との戦いです。

 しかし、日傘持っていってよかったです。素敵なほどに晴れ渡る空が憎く思えたもの。
 そして……1時間以上並んだあげく、とうとう到着した売り場。
 
 ――欲しかったもの全部売り切れてるし!
 
 あの戦いは無駄だったのか? 我々は一体何のために……。
 しかし、今更何を言っても始まらない。
 ないものは、ないんだもの……。

 もうすっかりお昼だったので、今度は屋台を回ることに。
 青谷はお腹がすいてなかったので、とりあえずキュウリの一本漬けを食べる。うん、うまい。
 
 しっかり水分補給をして、シートにて休む。
 シートのエリアでは日傘は使えない。直射日光から身を守るため、THE BACK HORNのビーチタオル(前バージョン)にくるまる私。
 
 そして、そのまま眠りにつく……。

 お前、何しに来たんだよ!?

 いや、30分くらいのものでしたけどね。ライヴ前から汗だくになって体力消耗しまくってたので、後はちゃんと起きて聞いてましたよ。
 生(ライヴ)演奏を。
 それに、メインは後半……THE BACK HORNに全力を注ぐためにも、体力を温存しなくてはならないのです。

 以前、THE BACK HORNとの対バンでマキシマムザホルモンが出てたときも、マキホルで熱くなりすぎて、ふらふらになっちゃいましたからね。
 見知らぬ人に介抱され、水と飴を差し出されました。壁によりかかって座るようにいわれて、前を守るように立ちはだかってくれて……惚れる、と思いましたよ。相手女の子だったけど。

 ということを踏まえて、夕方までおとなしくしていようと決めたわけですね。
 
 そう、今はまだその時ではない。日が沈む頃、戦は始まるのだ。

 そんな風にまどろみつつ、とうとう夕方。
 仲間と共に戦場に駆け出しました。
 POLYSICSはスタンディング後列にて参戦。ほんのり身体を温めたところで、THE BACK HORNのため、青谷は前線へ移動。
 ボーカル前の3、4列目のポジションをGET。
 
 音合わせの段階でドラム、ベースにギターまでそろってかき鳴らし始めちゃうので、「もうそのまま始めちゃえよ!」と思うくらいでしたが当然のごとく引っ込んでしまう。
 ああ、この待ち時間、とてつもなく長く感じる……。

 とはいえ、ついに開幕!
 「ブラックホールバースデイ」に始まり「戦う君よ」に「閉ざされた世界」と新しい曲が続きます。後の2つは次のアルバムにも入ってますものね!
 全曲について語りたいところだけども、あまりに長くなりすぎるのでそこはおさえることにして……。

 とにかく、熱かった。そして暑かった。
 途中、意識が朦朧とし始める。しかし、それでも尚、拳を振り上げて声を限りに叫び続ける。
 頭上を、何人もの人間が通り過ぎていく。
 蹴られないよう、つぶされないよう必死になりながらも体勢を整える。
 ここで倒れたら負けだ。
 「コバルトブルー」では更に激しさを増す。多くの人々が風になったり、ならなかったり。
 私の横は女の子で、支えきれずに一人転落。
 隣の方が背が低かったせいもあり、もろに押し潰されていた。
 その余波をくらい、倒れそうになる私。
 しかし押し返すように体勢を整える。
 
 気を抜けば、やられる!
 
 額を伝う汗。
 それでも、後ろに退いたりはしない。砕け散る覚悟なのだ。
 「刃」で完全に盛り上がり、燃え尽きる。
 これがもう30分も続けば、私に命も尽きていただろうと思う。

 戦いが終わった……しかし、この後にはまだ、Coccoがある!
 急いでもう一つの会場に移動。しかしもう、すでに前方は無理。仕方なく通路脇にて観戦。(後ろよりもよく見えるのだ)
 その後は仲間と合流、しばしの急速の後、モンゴル800、そしてBEAT CRUSADERS。さすがに前にいく気力も体力も残ってなかったけれど、スタンディング後方にて観戦。
 
 あー、やっぱいいなぁフェスって。
 暑さで汗が流れるのはしんどいし、うっとうしいと思うけど、ライヴで汗かくのはめっちゃ気持ちいいです。
 毒素が全て排出されたような感じ。

 
 ちなみに日焼け止めを塗ってタオルをかぶっていたにも関わらず、こんがり焼けてしまいました。
 お肌ヒリヒリ。
 頭上を通過した猛者たちの後遺症か、首もすごく痛い。
 翌日は頭痛するわ微熱出るわで、バタンキューでしたとさ。
  
 しかし、もっと体力つけねばね。HP少なすぎますよ。
 要するに、もっとライヴに行くべきだってことか!

 そして、新たな戦いが始まる……。