脳みそが活動を拒絶する。
カナザワ映画祭の翌日(正確には幽のイベントの後)です。
まだ暗い空の下、青谷は始発待ちの塾生仲間とコンビニ朝ごはん。
5時半の始発で仲間を見送りました。
さてさて、青谷の高速バス発車時刻にはまだ時間がありますが、お風呂は昨日の朝入ったのみ。
今日も一日行動するのだから、とお風呂に向かいます。そこは朝の6時には開くのです。
だがそれが、大きなミスにつながるのでした。
さっぱりした青谷がそこを出たのは7時すぎ。そう距離はないので、7時半のバスならば余裕で間に合うはずだったのです。
ところが停留所まで来て、あらびっくり。
なんと、出発は7時だったのです。
慌てて予約表を見直す。と、確かに7時になっている。
何故、7時半だと思い込んでいたのか?
それは謎。
しかし人間とはおかしなもので、自信がないときは何度も確認するのに、思い込んでいると確認しないのです。
ちらりと見ても、真実は目に入ってこないのです。
茫然自失とはこのことだ。
青谷はとりあえず、お財布の中を確認してみました。
なけなしの二千円。
帰れない。
いや、お金おろせばいいんですけどね。コンビニのATMって時間外でもおろせたっけ?
慌てふためいていると、券売機にカードの差込口があるのを発見。
カード使えるんだ!
おかげで何とか、券を買うことができました。
もち自由席ね。
しかし……予算おさえるためにつらい思いして高速バス選んだのに、往復分と特急つき電車代、ほぼ同じなのよね。
つまり最初から、往復電車でくるのと一緒。
自業自得とはいえ、凹むわ〜。
駅のホームで抜け殻のようになり、何度か魂抜けかけました。(眠りかけた、ともいう)
ちなみに特急電車の方が所要時間は少ないです。
二時間半くらい。
というわけで、ほとんど寝ないまま大阪に着く。
そこから阪神電車に乗り換え、神戸に向かいました。
いっそ神戸まで電車乗ったらええやん、って話ですが、一緒に観にいく人がいたのでね。
予想より早めに神戸についたので、お昼はちょこっと中華街に行ってみたりして。
観にいったのは、G−フォレスタの洋館ミステリ劇場です。
以前、江戸川乱歩の「暗黒星」観て以来、また観たいと思ってたのよね。
しかも、今回はなんと「有栖川有栖セレクト作品」。要するに、有栖川先生おススメの小説を劇にしたわけなのですね。
案内状に先生の名前見つけたときは、ちょっとビックリしました。
先生から紹介された劇というわけではなく、行こうと思ったものに先生の名前があった、っというのがね。
いや、ミステリならあっておかしくない方なんですけど。改めてすごいな、と。
ちなみに演目は『四人の探偵』。
原作は浜尾四郎さんで、『博士邸の怪事件』です。
青谷は不勉強にも読んだことはなかったのですが(実際、結構マニアックなものみたいです)劇を楽しむためにもあえて読まずに参加。
洋館(今回は旧グッゲンハイム邸)を移動しながら役者さんたちと一体となって劇にのめりこめるのは素敵です。
推理するためにメモをとりながら、という人が多いですが(青谷もとってましたが)そういうのナシで、じっくり観たい気もしますね。
江戸川乱歩の回では見事に正解を果たし、Tシャツをいただいちゃった青谷ですが、今回はというと……見事敗北。
途中までの推理を、劇ではなくスタッフさんのある発言のために捨ててしまったのが要因。
っていうか、寝不足と疲労が重なった状態で推理なんかできるかーっ。
こちとら、頭ん中真っ白でぃ。
寝なかっただけでもすごいと思いますよ。
これもまた、楽しかったからだと思いますけど。
一緒にいった友人は、めっちゃ惜しかった、あと少しだった、と大興奮。
しかし劇を観終えた青谷は集中力が切れてほぼ抜け殻。
こんなヤツと一緒に観劇したくないですね。
しかし何度もいいますが、青谷は平均睡眠8時間です。
疲れたときは10時間がベスト。
6時間睡眠が続くと疲れがたまる仕組みです。
ところが、この3日、睡眠時間は合わせて9時間。
3日でですよ!?
しかも、ほとんど歩きっぱなし、立ちっぱなしで横になんてなれないし。
限界だったんだ。
しかも、前日(忍者寺やら兼六園やら行った分)の疲れが筋肉痛になってたし。
このまま放置すれば、えらいことになる。
そう思った青谷は……足つぼマッサージにいきました。
でもって景気づけにお寿司をいっちょ……。
はよ帰れ、って感じですね。
とにかくその日はできるだけ早めに寝て……およそ14時間ほどの睡眠をとりましたとさ。
でもその後またバイトだったんで、次の日もぐったりでしたが。
もっと体力つけなきゃなぁ……。