笑う人形。
昨夜、中山市朗Dark Nightに行って参りました。
ゲストは雲谷斎さん、田辺青蛙さん。真夜中に行なわれる、深くて濃ゆいトークイベントです。MCは役者の佳波芽依さん。
一応、お話の内容はネットで公開しない、というお約束ですので触れません。
が。
会場で起こった、怪異については少し触れさせていただきたいと思います。
それは、田辺さんが持って来られた、いわくつきの日本人形でした。
田辺さん自身も実際に目にするのは初めてだそうですが、取り出された人形の存在感といったらもう、強烈でした。
何やら赤い布にくるまれていたのですが、どうやら手と下半身がない模様。そして、口には歯と舌がついている。
その人形が顔を出した当初、私には一瞬、人形が泣いているように見えました。
多分、キラキラと光を反射する目や光沢のある肌のせいだったのだろうとは思います。
だっこしたい人、といわれたとき。
好奇心と恐怖心がせめぎ合い、結局手をあげずにいました。
お客さんの一人、男の方が唯一手をあげ、だっこしてました。
その前か後か、私自身はよく覚えていないのですが(雲谷斎さんいわく後)ふと気がつくと、人形がにっこりと笑っているようでした。
っていうか、確実に笑っていました。目を細め、口の端は上にあがってて。
最初は泣いてるように見えたけど、笑ってる顔の人形だったんだな、と素直に思いました。
田辺さんがその人形を触れているときでした。
キュキャキャッ。
というような、鳴き声にも笑い声にも聞こえる音が、会場中に響きました。
!!?
会場がざわつき、舞台上も凍りつきます。
私は前から2列目、真ん中にいたのでよくわかったのですが。
右からでも左からでもなく、明らかに目の前、人形の方から聞こえました。
もちろん、機械音とは違います。生の音です。
え、何、どういうこと?
もしかして、横にすると鳴るんじゃないか、お腹を押せば、などと確認を行なうも、鳴りません。
っていうか、音が鳴るのってやわらかい人形とかぬいぐるみとかじゃないですか?
そんな硬そうな日本人形、普通鳴らないでしょう……。
ってことは、笑った……って、いうことなんでしょうか。
騒然とする中、休憩が入ります。
怖がりながらも好奇心に勝てない青谷は、もちろん見にいきました。(許可は得ましたよ、一応)
写真を撮りたいと思ったものの、携帯しかない上にライトがつかなくて、塾生A村くんからミニライトを借りました。(休憩中は舞台のライト消えていたので。
それでお人形さんを照らして見たのですが……。
歯と舌……。ある。本当にある。
漫画見たく一本筋の歯じゃなくて、ギザギザした感じの歯だ。
そして、笑ってない。さっきは目元も口元も弧を描いているように見えたんだけど、目は普通にぱっちり開いているし、口も軽く開けた感じ。
えぇえ、何でぇ?
表情変わってるやん。めっちゃ怖いやん。やんやんM子やん!
えー、とにかくですね。
写真だけは撮りました。せっかくだから。
「呪われるで」
なんてことを言う困ったちゃんには、メールに添付して送りつけるので覚悟してください。
実際、撮ったものを見てみると、意外とあどけない感じの顔をしていました。
赤ちゃんっぽくて、ちょっとかわゆい。
角度や光の加減もあるのでしょうが、撮る人によって表情が違っていました。
中山先生いわく、最初はだっこしてもらって「可愛い」とか言われて機嫌がよかったけど、みんながあまりに撮りにきたりライトで照らされたり(私だ!)して段々機嫌が悪くなってるみたいだ、とのこと。
雲谷斎さんも、人形が出てきた当初は嫌な顔していたけど、だっこしてもらってからはすごく嬉しそうだった、とおっしゃってましたし。
この人形、やっぱり感情があるんじゃないかしら。
そういう話はよく聞くし、映像や画像では見たことあるけど……リアルに本物見たのは初めてですよ。声も聞いちゃったしね。
特別な世界が、突然現実になった感じです。
貴重な体験でした。あそこまで本気でヤバイと思ったのはぶっちゃけ初めてです。
だって体験談聴いても自分で体験するわけじゃないんだもの。
本当は、あの会場にいた人にしか味わえないものなんですが……。
こっそりちょっぴり、おすそわけです。
……よし、これで呪いは回避できるはずだ。(リ○グか)
いやいや、これも1つのエンターテインメント。
というわけで、携帯の画像は消してしまおう。怖いから。
ちなみにダークナイト、第二弾は1月。古代史についての深く濃ゆいお話が聴けるそうですよ☆