神泉苑祭に行って来ました。
神泉苑のお祭りに行ってきました。
本来は祈雨の儀式なのですが、当日、5月2日はすでに雨。
思ったほどひどくはなかったのですが、夕方にあるはずの雅楽と太鼓の奉納はどうなるのかしら−? と、不安に思っていたのですが。
ちゃんとやってくださいました。
いつもは雅楽を龍王船という船で池をから龍神の祠に向かって奏でる感じなんですが、今回は本堂。
これは貴重です。実際、珍しいことらしいですよ−。
画像が小さくて暗いのでよくわからないかもしれませんが……。
左側の男性の持っているのが笙(しょう)、真ん中の男性が篳篥(ひちりき)、右側の方が龍笛(りゅうてき)です。
笙は天から降り注ぐ光、篳篥が地にいる人の声、そして龍笛がそれをつなぐ、龍の声を模したものなのだそうです。
神秘的な音色。晴れ渡る空で聞くのも素敵ですが、小雨の中で聞くのもおつなものですね…。
その後には、よかろう太鼓。いつもは龍神の祠前でやるはずですが、今回はやはり本堂前。
大きな太鼓も多いので大変そう……。
タイミング悪かったのか、あまりいい写真とれなかったけど……。
本当はもっとすごい迫力なんです。
太鼓の音って、お腹に響きますよね……。
この振動が大気を震わせて雨を降らせるのだとか?
雷(いかづち)の曲とか、まさに雷雨呼びそうですよねぇ。
神泉苑では1日から5日の間、狂言もやっていて無料で見られるんですよ。
観客席も舞台も屋根があるので雨に濡れることはありません。
両方あるんじゃなくて、舞台と観客席が別々の建物になっているので、間にうっすらと雨のカーテンがかかりますけど。
私ももちろん、観に行きましたよ。
演目は色々ありますが、炮烙割――炮烙っていうのは、中国の処刑のこと……じゃなくて、素焼きの器の方です――。や土蜘蛛なんかは毎日やってるみたいです。
今回は炮烙割が観られなくて残念でした。これ、節分のときに祈願して奉納したものでして、演目の最後でお皿落として割っていくんですよ。
割れたら願いが叶うそうですが……自分の分は確認できませんでした。まぁ、こういうのはわからない方がいいのかも、しれませんね。
土蜘蛛はとても見応えのある演目で、なんと言っても蜘蛛の糸がすごいですね。
ちなみに、これ観客に向かって投げたりもするんですが、3つ集めて財布に入れておくとお金が貯まるそうです。
青谷は無理でしたけどね。金に縁がない、ってこと……?
無言の狂言なので、わかりにくかったりするところもありますが、演目によってはすっごく笑えたりします。
「大原女」なんかは、わかりやすくて楽しいのでおすすめですね。
しかし、もっとマイム(といっていいのか?)の意味がわかるように勉強しなくては……。
神泉苑祭は3日がメインで、般若心経の転読とか、子供みこしとかも行なわれています。
その中でも見所は静御前の舞! 橋の上で可愛い娘さんが踊ってくれます。白拍子姿で!
でも今回は見られなかったので残念です……。
青谷は神泉苑がお気に入りでよく行くのですが、毎年人が増えているような気がするなぁ。
オススメだし、人気が出るのは嬉しいけれど、あまり賑わいすぎるのも何だかなぁと思ってしまう……。
有名な観光名所ってあえて避けたりしちゃうのでね。
人ゴミ苦手だしね。そういう意味では人が少ない方がいいんですが……。
でもしかし!やっぱり、薦めずはいられないのです……!
特に無料で狂言観られるのはすごいことだと思うので、一度観てみるべきではないかと!
それを機に、日本の伝統芸能に興味持ったりとかしちゃってね!
ちなみに拝観は無料ですが、保存のための募金はしてるので、少しでも協力しましょう!
こういうものをなくしちゃいけないと思います!
私もそんな、大金を寄付できるほどの余裕はないですが……気持ちばかり、ですね。
狂言は写真撮影不可なので、載せられませんが、とにかくおもしろいです。
酒呑童子の出てくる「大江山」もいいですよー。
常連さんも多いみたいですし、はまる人ははまるんですよね。
問題はきっかけ! そのためにも、こういう催しは素晴らしいことだと思います。
催しといえば、今回「かんな削り体験」とかいうのもやってました。
檜をね、かんな使って削るんですよ。もちろん無料体験。
やってみると、案外難しい。
シャーッて綺麗に削れないんですよ。
力が弱いというより、足腰が弱いらしい。
踏ん張り足らなくて、思わずこけそうになっちまったぜ!
違う、それは多分……靴のせいだ。
ちょっとヒール高かったもんね。そういうことにしておこう。
子供用にちっちゃいのあったので、そっちやらせてもらえばよかったかも……。(情けない)
削った分はもらえます。檜のとてもよい香り。
お風呂に入れると檜風呂を味わえるのだとか。また試してみよう。
そんな感じのお祭りでした。
祭りっていうのは、屋台をめぐるためだけのものじゃないんだぜ!
まぁ、そう思ってたのは私ですけど。